2020年12月、総務省より
【機械判読可能なデータの表記方法の統一ルール】が策定されました。
統計表における機械判読可能なデータの表記方法の統一ルールの策定
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01toukatsu01_02000186.html
2020年11月に河野太郎 行政改革担当大臣のツイートが話題となりました。
その後正式に統一ルールが公開された形です。
【ダメな例】→【いい例】と比較しており、とても素晴らしい資料となっています。
マジで全国民に見て欲しすぎるので、ブログにまとめてみました。
1セル1データとなっているか
✖【仕入額】【出荷額】のセルに複数のデータ入力されている。
✔ 【年度毎】に【仕入れ額】【出荷額】1セル1データで入力している。
反響がありましたので、別記事にしました。
私なりの修正方法を解説しています。
数値データは数値属性とし、文字列を含まないこと
✖ 「円」「▲」「,」が文字列で入力されており、関数計算ができない。
✔ 数値データは数値属性として入力されており、関数計算が可能。
セルの結合をしていないか
✖ セル結合(又は分離)されており、機械判読に適していない。
✔ 1件のデータは、横1行で表記し、セル結合(又は分離)は行わない。
スペースや改行等で体裁を整えていないか
✖ 「□A」と、スペースで体裁を整えており、他のデータと上手く結合できない。
✔ 「A」と、□(スペース)は使用しない。
✖ 項目の体裁を整えるため改行しているが、改行の意味が機械には判別不能である。
✔ 体裁のための改行による整形は行わない。
こちらの著書もどーぞ。
良著です。
あわせてこちらもどうぞ。
こちらも別記事で、私なりの修正方法を紹介しています。
項目名等を省略していないか
✖ ヒトであれば省略されている部分の意味を判断できるが、機械は判断できない。
✔ 項目名などは省略しないで入力すること。
こちらも別記事で、私なりの修正方法を紹介しています。
数式を使用している場合は、数値データに修正しているか
✖ 合計が数式で入力されている
✔ 数値データに修正した状態
これに関しては賛否があるようです。
アンケート調査によれば、
『数式を使用している場合は、数値データに修正せず、数式のままにしておく』
方がいいのが、72%でした。
まあ、「時と場合による」のでしょうが。
オブジェクトを使⽤していないか
✖ オブジェクトで体裁を整えているが、機械判読には適していない。
✔ オブジェクトを削除し、それぞれのセルにデータ入力する。
データの単位を記載しているか
✖ 単位が表記されておらず、データ処理ができない。
✔ データの単位はデータ処置に必要であり、数値とは別のセルに表記すること。
機種依存文字を使用していないか
✖ 機種依存文字は利用者の環境によっては、正しく表示されない可能性がある。
✔ 機種依存文字は使用しない。
データが分断されていないか
✖ 空白行(列)があると、データが分断され、機械判読に支障をきたす。
✔ 不必要な空白行(列)は使用せず、データが分断されないようにする。
1シートに複数の表が掲載されていないか
✖ 1シートに複数の表があると、正確な計算や並べ替えができない場合がある。
✔ 1つの表を1シートに分割しておく。
まとめ
- 1セル1データとなっているか
- 数値データは数値属性とし、文字列を含まないこと
- セルの結合をしていないか
- スペースや改⾏等で体裁を整えていないか
- 項⽬名等を省略していないか
- 数式を使⽤している場合は、数値データに修正しているか
- オブジェクトを使⽤していないか
- データの単位を記載しているか
- 機種依存⽂字を使⽤していないか
- データが分断されていないか
- 1シートに複数の表が掲載されていないか
いかがでしたでしょうか。
皆んながこれに準じてデータ入力してくれれば、
日本の生産性が爆上がりするのは間違いない!
マジで全国民に見てほしいです。
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